2008年4月20日日曜日

Greenhouse gas emissions

温室ガス削減 溝深く 米欧、準備会合開催には合意


4月19日16時23分配信 産経新聞より抜粋


温室効果ガスによる地球温暖化対策を協議するためパリの国際会議場で17日から開催されていた主要排出国会合(MEM)は18日、排出削減の具体的数値目標設定に積極的な欧州などと、後ろ向きな米国との溝は埋まらぬまま閉幕した。主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の際に開かれるMEM首脳会合に向け、5月と6月の2回、準備会合を開くことで合意した。

 MEMの参加国は、主要国首脳会議メンバーの8カ国に、韓国やオーストラリア、さらに温室効果ガスの排出量が急増している中国、インドなどを加えた計16カ国と欧州連合(EU)。

 会議閉幕後、記者会見した議長国フランスのジュイエ欧州問題担当相は「現段階では数値目標がなく、残念だ。欧州側としては数値目標の設定を願っている」と述べた。

 排出量削減に関しては、EUが2020年までに1990年比で20%以上削減するなどの包括政策案を承認しているほか、50年までに50%削減することを目標としている。一方、米国はブッシュ大統領が今回の会合の前に発表した中期目標によると、25年までに排出量の増加に歯止めをかけ、その後、減少に転じさせるとしている。

 ブッシュ大統領の発表に対しては、欧州各国から「不十分」との声が出ているが、日本の担当大使として出席した鶴岡公二・外務省地球規模課題審議官は一定の評価を与えた。

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